古代ギリシャでは、なぞなぞは知性を試す
手段として重んじられてきました。また、
神のお告げ、神託(Oracle)はしばしばな
ぞなぞの形をとっていました。
ギリシャ神話では、山に住むスフィンク
ス(Sphinx)が旅人にこんななぞなぞを出
して、答えられないと食べてしまったそ
うです。
スフィンクスの姿は頭が女性、胴体はラィ
オン、そして鷲の翼を持っていたそうです。
What goes on four legs in the morning,
on two legs at noon and three legs in
the evening?
(朝には4本、昼は2本、夕方からは3本足
であるくものは何?)
さあ、食べられないように考えてみましょ
う。
分りましたか?
答えは Man 人間でした。
赤ちゃんから成人へ、そして杖をついて歩
く老人へと人に一生を1日で例えました。
話はこれからです。
オイデイプスという青年が正解を答えた時、
スフィンクスは谷底に身を投げて死んでし
まったそうです。ここから、「命がけ」と
いう言葉が始まったとか。
この話を書物に残したのは詩人のホメロス
ですが、ある日、漁師たちが口にしていた
なぞなぞを聞きました。
What we caught we threw away. What
we didn't catch we kept?
(取ったものはみな捨てた。取らなかった
ものはみな持っていた)
分りましたか?ホメロスはついに分からず、
悔しさの余り、死んでしまったそうです。
た、短気な!
答えはLice シラミです。単数形はLouse。
いつまでも頭を柔らかく保つにはなぞなぞ
もいいですよね。
原文 黒須和土
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