アポロンというと、頭に月桂樹の葉で
作った冠をしているイケメンのギリシ
ャの神様ですね。
ギリシャ神話によると、月桂樹はもと
もとはダフネ(Daphne)という名の美
しいニンフ(妖精)でした。あるとき、
音楽や詩、弓、医術の神であったアポ
ロンが愛の神アフロディーテの息子で
あるエロスの小さく可愛らしい弓を見
てからかいました。しかし、その弓は
魔法の弓でした。
怒ったエロスはアポロンに金の矢を打
ちます。この矢に射られると、目の前
の異性に恋をしてしまいます。
そうしてからエロスはダフネに鉛の矢
を打ち込みます。それは目の前の相手
が大嫌いになる矢でした。
アポロンは目の前にいるダフネに求愛
しますが、ダフネは逃げ回りました。
迫るアポロンと逃げるダフネ
どんなに甘い言葉をかけても、ダフネ
の返事はノー。それでもアポロンはあ
きらめず、ダフネを川岸にまで追い詰
めました。ダフネは川の神に祈ります。
自分を月桂樹に変身できるように。
願いはかなえられ、彼女の全身は月桂樹
になってしまいました。アポロンは大変
悲しみましたがどうすることもできませ
ん。ダフネを失った彼はそれでも月桂樹
の葉で作った冠をかぶり、竪琴を奏で、
弓矢を持って暮らしました。
のちに、月桂冠はマラソンなどの競技の
勝者や最高の詩人の頭にかぶせられ、名
誉の印になっていくのです。
コインになったアポロン
============== Hiro =============